• まぐ

鬼道場秘話3

いよいよ以ってチップチューン楽曲のお話。

課題内容は、いわゆるファミコンサウンドで、同時発音数8以内、エフェクターはbitcrusherならびにdelay以外は使用不可、そして3分半以上の楽曲を制作というものでした。


<何を中心に据えるか>

この課題を見て最初に考えたのは、この課題で見るべきは、

「サウンドメイクの制限が非常に強い中でどうサウンドを作るか」

なのか、

「サウンドメイクの制限が強いということは、楽譜のパワーを求められている→楽譜で如何に魅了するか」

という点でした。

とはいえ、ファミコンサウンドということを考えると、イコライザどころかフィルター(cutoff,resonance)すら使えないので、もうサウンドメイクの奇抜さではなく楽譜勝負するしかない、と。


<サウンドについて>

いわゆるチップチューン楽曲を制作する上で、サウンドメイクには二つの方法が頭に浮かびます。 一つは、みんな大好きMagical 8bitを使用する方法。これが安定。今回の楽曲もこれを使用してます。

もう一つは、ES1等のアナログシンセにbitcrusherを指して、ロービットサウンドにする方法。 今回の縛りでは不可ですが、フィルターによるサウンドメイクもシンセ内で出来るので、今回の縛りが無ければこっちの方法を取ってたかもしれません…が、結論から言うと、出来ることに制約があるmagical 8bitで正解だったと思います。

(別途エフェクターを挿せば色々できますが、それはまた別の話)


<楽曲について>

今回制作した楽曲「タオ」は、陰陽太極図のイメージで作った楽曲です。

楽曲構成としては

intro-A-B-A-C-B-B’-outdo

と言う感じ。Bが、所謂サビに当たるパートになります。

この曲を書く上で最初に出たパートはBのメインメロディのモチーフフレーズでした。

このメロならポリリズムとして組み込んで、そこから展開させられるな、と思った感じです。

ややシーケンス的なメロなので、AパートはストレートにRメロスタートから3rd,5thメロへ。少しダサさを感じさせるかもしれませんが、BとCで面白いことをしようと考えてたので、楽曲全体でのバランスを取るためにもストレートさを。


Cパートはガッツリ遊んでます。

転調を繰り返しつつひたすらサブドミナント-トニックの逆進行(IV-I,IIm-VIm)を続ける、blue noteを利用して転調先を匂わせる、等。でも違和感ないでしょ?

最後はIIm7/V-IIIm7/VIから元キーのIVに戻ってBパート突入、といった感じにしてます。


楽譜的にもポビュラリティを出しつつ、まぐ感を出しつつ作れたんじゃないかと思います。


<課題をやって感じたこと>

非常に制限が強い課題だったわけですが、いざやってみると、楽譜の力強さ、影響力をよく実感できる課題だったと思います。

8音の中でコードを奏でるには、場合によっては音を減らさなければいけなかったりもしますが、その際にどの音を削ればコード感を極力損なわずに済むか、等をじっくり考えて作った作品です。

いままで制限がない中で製作していたら、間違いなく音数ばかりが増えていき、余計なことをしていたと思います。

その真逆、音を減らすほうのアプローチをもっとしっかりできるように、これからも精進あるのみです。






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